2012年5月26日土曜日

マダちゃん


マダちゃんとは昆虫食体験会で食べたマダゴキ、マダガスカルゴキブリの
こと。

ゴキブリっていうのは、むかしは「ごきかぶり(御器被り)」と呼ばれていたの
だそうです。器に頭をつっこんでいる様子がかわいらしくて、嫌われていたよ
うすもないようです。それを明治になって昆虫学者の何とかさんが「ごきぶり」
と誤記してからゴキブリになったのだそうです。

閑話休題。昆虫食体験会で食材となる昆虫の中でマダゴキだけが生の食材でし
た。ようするに生きていました。主催者の内山さんが「だれか欲しい人います
か、いれば茹でる前に別けておきますから」とおっしゃる。わたしは希望しま
した。マダゴキを逐次茹でているときに希望者がもうひとりあらわれ、それぞ
れが雌雄一匹ずつ番で、タッパーに入れて持ち帰りました。

家に持ち帰って一日二日なんやかやで、いただいてきたタッパーのまま放置し
てしまいましたが、その後にんじんの切れ端をほんの少しいれてやりました。夕方見
てみるとにんじんは跡形もなく消えていました。おお、食べた。

次の日の朝、角砂糖大のにんじんを入れてやって、夕方みてみると、食べては
あるけどまだたっぷり残っている。マダちゃん、あればあるだけ食べてしまう
という食生活ではなさそうだということがわかりました。

いただいてきたままのタッパーでは狭苦しいだろうから、もう少し大きいプラ
スティックケースを買ってやろうと思います。マダちゃんたち、いまのところ
家族には内緒で飼ってます。

昆虫食体験会


先日、東京・杉並区の阿佐ヶ谷にある「よるのひるね」というお店(喫茶店らしい。看板には夜の喫茶店と書いてある)で開かれた昆虫食体験会に参加した。

主催者の内山昭一さんを含めて17名の参加。

メニューは

  • トマトとハチノコのナムル・カマキリベビーちらし

  • イナゴとカイコガのチヂミ

  • マダゴキとサクサンとキムチのチーズ焼き




カタカナで書かれたもののうち、ハチノコ(蜂の子)、カマキリ(蟷螂)、イナゴ
(蝗)、カイコガ(蚕蛾)、マダゴキ(マダガスカルゴキブリ)、サクサン(柞蚕:ヤ
ママユガのサナギ)が昆虫。

アリは「つむぎあり」、カマキリは羽化した直後の微細な、でもしっかり鎌をもったおちびさん、サクサンはオオヤママユガのさなぎである。マダゴキは日常見慣れたものと違って羽がない。したがって腹の節がしっかりみえる。そして名前の通り大きい。カイコガは字のとおり蛾になった蚕。

昆虫たちを茹でたり、油で揚げたりして準備して、さも普通の食材のようにほかの食材(トマト、ニラ、小麦粉、レタス、キムチ、チーズなど)と調理される。といっても参加者が分担して準備をするわけであるが。

極めつけはマダゴキだ。雄には尾部に一対の臭腺があって、そのまま食べるとそれが臭い。茹でたあとその臭腺をピンセットで取り除く。取り残しがあって、それを食べてしまった方がいた。申し訳ない、わたしは臭腺取り除きをやっていたのだ。


  • ナムル : とても食べやすくて違和感ゼロ。

  • チヂミ : カイコガはなじんでいたがイナゴが、味はともかく、硬くて異物感あり。

  • チーズ焼き : マダゴキはなんてことなく食べられたが、サクサンは草とか藁の感じが強い。




今回の料理は昆虫そのものに味をつけて食べるものにはなっていないので、素材の特性がそのまま料理に反映している感じだった。昆虫においしく味を付けることをしないといけないなと思った。

帰りの中央線で隣に座ったご婦人がやたら私を気にしていて、向かいの席が空いたらそちらへそそくさと移って行かれた。ひょっとしたら私は昆虫臭かったのかもしれない。マダゴキを捌いていたときと同じ服装のままだったから。

2012年5月23日水曜日

Facebook と 東京スカイツリー


ニュースで何度も取り上げられた両者、前者は史上最大規模の株式公開を果たし、後者は世界一高いタワー。

アメリカは外国にものを売るのではなくて知的財産(権利や情報)を売るという方向転換をして20年ぐらい経っているが、Facebookは、必ずしも外国にではないが、情報を売るという点でその一翼にいる。

東京スカイツリーは電波タワーとして作られたが、それだけではなく近隣に商業施設ができ、自らも観光施設として機能する。

両者の違いは、Facebookが集めたお金はせいぜいコンピュータやそれらを収めるデータセンターに使われるぐらいであるが、東京スカイツリーでは、自らは本来の目的である電波塔としての売り上げで業務を回し、観光施設の機能で付加収入をあげ、近隣商業施設は東京スカイツリーによって集客された人の財布から収益を上げ、そこへ行き来する交通機関、ひいては宿泊施設も収益をあげる、という裾野の違いだと思う。(余談だが、地元のタワー丼は「スカイツリー丼」と名を付けられなかったのは知的財産権のせいだろうか。)

また、Facebookは無料で情報(ユーザの個人情報)を得て、それを有料で広告主に転売しているといっていいだろう。東京スカイツリーは機能を提供してその使用料を得るし、その他施設はクッキーや丼物や眺望を提供してその対価を得る。

Facebookは個人情報の扱いについて今後困難に立ち向かうだろうと思う。東京スカイツリーは地震には大丈夫そうだが、初日の様子では強風には弱そうだ。

わたしはFacebookのアカウントを今年二月に完全削除した。

2012年5月13日日曜日

ストレーナでコーヒー

いつもコーヒーを淹れるときはペーパーフィルタを使った電気式コーヒーメーカを使っていたが、ひさしぶりにストレーナを使ってコーヒーを淹れてみた。

筒状のポットにコーヒー豆(もちろん挽いたもの)と湯を入れ、しばらくたってから筒の中に上から細かい網上の押さえをいれて湯の中のコーヒー豆を押さえて下に押さえ込むという方式のもの。

ストレーナは金網でできているのでペーパーフィルタほどコーヒー豆を漉してくれない。したがって飲んだときにトロッとした感じがするが、いい味である。

とくに二杯目の味が違う。一杯目と同じ味なのだ。電気式は二杯目が煮詰まったような味になって一杯目とは違う味になってしまう。できあがったコーヒーが冷めないように温めているためだろう。

ただ、使い終わったコーヒー豆を片づけるにはペーパーフィルタ式のほうが簡単だ。

2012年5月8日火曜日

飛び蹴りを喰らった


先日、朝の出勤途上、横断歩道を渡ってすぐのところで、突然飛び蹴りを喰らった。ヤーとかいう掛け声とともに右側から一発。偶然にも前腕で保護できたために脇腹には被害は及ばなかった。

見ると十五歳にも二十五歳にも見えるとても背の高い(男の子という感じの)男性である。蹴り終わるとそのまま私を見ている。「どうしてそんなことをするの」「私が何かした?」と問いかけても、困ったような薄笑いをしているだけ。そのまま見ていると二・三十メートル遠ざかっていく。そしてまた戻ってくる。どう見ても変である。

近くに工事現場があって、そこの入り口にいるガードマン氏が見ていたので話かけてみると、私が蹴られる前後からの一部始終を見ていたそうだ。氏は必要なら証言します、と言ってくれた。氏と話しているあいだに飛び蹴りの男性はいなくなった。

蹴られた直後はとくに感じなかったが、からだ全体には影響があったようで、その日は一日中、節々に違和感があった。

翌日朝、そのガードマン氏が声をかけてくれた。聞いてみると、飛び蹴り男性は知的障害者だったと教えてくれた。飛び蹴り男性を担当している社会福祉士が少し前に尋ねてきたそうだ。

ニュースなどで「突然襲われた」という話を聞くことがあるが、自分の身にも起こってしまった。

ネクタイを洗う


食べ物をこぼして汚してしまったネクタイが何本かたまってしまった。ものは試しとおもって、そのうちの一本を分解して洗ってみた。そうしたらすっかり汚れはおちて、綺麗な布ができあがった。

では、分解せずに洗ったどうなるかと、三本のネクタイをそのまま洗ってみた。そうしたら、ちゃんと綺麗なネクタイに戻りました。

洗剤はエマールを使いました。洗い方は洗剤のボトルに書いてあるとおり。5リットルの水に12mlの洗剤を溶いて15分のつけおき洗い(最初のうちは液になじませるために押し洗いもしちゃいました)。軽く脱水。そしてすすぎを二回。平干しで乾かして、あとはアイロンがけ。アイロンは「絹」の温度。

ネクタイは絹100%の表示があって「セキユドライ系でのクリーニングをおすすめします」と注意書きがある。いずれのネクタイも超安価のものなので洗濯で失敗しても、どうせ捨てるつもりだったので、まいいか、と考えることにしました。復活してしまって、望外の喜びであります。