2012年6月13日水曜日

落語一日一話


昭和60年5月10日初刷り、昭和62年10月20日九刷りの講談社発行「古典落語」という本が手元にある。きっと偶然見つけて買ったんだろうけど、買った記憶がない。

この本、落語が百ほど印刷してある。目次もあるけど、話の題目がてんでばらばらに並んでいる。あいうえお順でもなんでもない。ただ話が並んでいるだけ。目次を見て、目的の話を探そうとしても至難の業。だから前から順に読んでいくことになる。そうすると、飽きてしまって読まなくなる。落語は聞く方がいいに決まっているけどね。

先日、「落語一日一話」という本を見つけた。河出書房新社から出ていて2009年7月20日初刷のもの。三年近くも刷りを重ねていないものを手に入れたのだから奇遇と言うべきだろう。

この本、一年365日、一日に一話をあてがって話を超ダイジェスト紹介しているもの。一ページあたり二日。むかしリーダーズダイジェストという単行本をダイジェストして紹介する月刊誌があったけど、あれよりダイジェスト。余談だが、リーダーズダイジェスト、あんなものは読んじゃいけない、本はちゃんと読め、と文化論の先生は警句を発していたな。

なぜこの本を買ったかというと、一話として取り上げられている話を「古典落語」のほうで読もうと思ったから。「古典」のほうは百話程度しかないから365話からみたら三分の一以下。だから毎日「古典」を読むことにはならないけど、毎日目次を見ることになる。しかも話の題目は別名があったりして、それも考慮しながら目次を読むことになる。

来年のいまごろどれくらい「古典」を読んでいることだろう。目次はしっかり読んでいるだろうが。

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