2012年3月3日土曜日

帽子を買った

最近なんとなく気になっていて、帽子を買おうと思った。きっかけは、ドラマ「火の魚」の録画を再び見たことだ。

主人公の作家先生(原田芳雄)が冒頭、見舞いに向かうシーンで、麻の上下に同色の帽子をかぶっていた。素材が麻なのかどうかは想像なので違っているかもしれない。見舞いに向かったのは担当編集者(尾野真千子)の入院先であることはドラマ後半で明らかになる。

わたしは子供の頃、頭が大きくてかぶれる帽子があまりなかった。だから大人になってから帽子に挑戦するということはなかった。はなっからかぶれる大きさの帽子はないと思っていたからだ。

ところが火の魚で帽子が気になって以来、頭の大きさを測る方法を調べてみて、その通りに計ってみると、意外や意外、それほど大きくないことがわかった。要するに市場に普通に出回っている大きさの帽子をかぶれる(らしい)のだ。まさかとは思うが頭が小さくなったのかもしれない。

で、通販で購入した。店頭でサイズを確認しながらものを決めるというのは気恥ずかしいのでネット通販を利用する。なんとなく信用できそうな店を探して、その中をくまなくさがす。いまの受注だと納品は四月中旬以降となっている。よく見ると、3日以内に納品できるというものがあった。その帽子はフィリップマーロウがかぶっていてもおかしくない、と思われるほどかっこよく思える。色は二種類選択できる。うん、これだと決めた。

その帽子が2月29日に届いた。翌日、通勤にかぶっていくことができなかった。何となく恥ずかしかった。翌々日、あいにくの雨。雨は帽子の敵、と書いてあった。

そしてきょう。良い天気。荷物を一つ発送しにでかけた。もちろん帽子をかぶってである。なんとなくいい男になった気分になっていた。

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